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窯『黒檀調仕上げ高級飾り台』
『黒檀調仕上げ高級飾り台』
価格:10,500円
■素材:木製。
■ 寸法(約):高さ8×幅48×奥行32cm。
■作品はお申し込み確認後、約1ヵ月でお届けします。
■送料は一点あたり別途630円(税込)をお申し受けます。
奥川俊右衛門『富士山』本体はこちらからご注文できます。
繊細を極めた青の輝き■ 厳かな姿で私たちの畏敬を呼び覚ます霊峰富士。
古来、日本人は、富士山を仰ぎ見て、明日への希望を養ってきました。
さらに現在、富士山は全人類の幸福の象徴として、世界遺産に推薦されています。
この度、日本人の心の拠り所である富士山を象った、磁器芸術の逸品がついに完成。
独創的な青白磁で世界に名高い、現代の名工 奥川俊右衛門氏による渾身の作です。
■ 青白磁とは、白磁に透明な釉をかけて焼きあげ、透き通った青を帯びさせた磁器。
中国の宋時代に生まれ、静穏な美しさが歴代皇帝を魅了し、「影青」の名で愛好されました。
釉の鉄分による色合いですが、その濃さは釉の流れ具合に左右され、長年の修業による勘と技が要求されます。
■ 日本に伝った青白磁は、有田焼の技で、世界に類のない芸術にまで洗練されました。
この青白磁の第一人者が奥川俊右衛門氏。
次期人間国宝と目される奥川氏が俊右衛門窯を開き、独立してはや30年。
この記念すべき節目に創作したのが、本作品『富士山』です。
■「自然の神秘というべき造形美。
厳しく、かつ優しい輝き…。
日本美の極致、富士山に挑むなら、今しかない。
陶磁芸術の限界を超える思いで、持てる技の全てを注いだ」と俊右衛門氏が語る通り、壮麗な威容はまさに霊峰富士そのもの。
気高い磁肌と清らかな青色…。
眺めるうちに、自然と雄飛の心が高まり、爽快な気持ちになります。
磁石を丹念に砕いた土を、手ろくろでこねあげ、形作ります。
優雅な丸みを生む熟練の造形技。
一瞬の油断も許されません。
■ 俊右衛門氏は昭和24年、人間国宝の酒井田柿右衛門窯の細工人の長男として生まれました。
若くして陶芸を志し、巨大な作品を手轆轤だけで形成する達人であった、無形文化財保持者の初代奥川忠右ヱ門に師事。
そして、真摯な修業ぶりと卓越した感性が認められた俊右衛門氏は、奥川家の養子に迎えられ、《奥川流手轆轤》と《青白磁》の秘伝を授けられたのです。
■ 俊右衛門氏は、かつて大名や皇族を魅了した名品をも超える、新たな傑作を創作することを決意。
ついに、誰も見たことがない透明度を誇る「天空の青」を生み出しました。
最高の造形と深遠な青を一つとした傑作は、世界各国で絶賛され、ロンドンやベルリンでの展覧会は大盛況。
ついには、美と文化の殿堂たる大英博物館に作品が永久保存され、さらに、黄綬褒章受章の栄誉に浴されたのです。
■ 俊右衛門窯開窯30周年を記念する『富士山』は、俊右衛門氏だけが受け継ぐ《奥川流手轆轤》の技と、全世界が驚いた「天空の青」を完全に活かした最高傑作。
長年にわたる精進と創意が結実した、極めて所蔵価値の高い名品です。
■「土こね三年、轆轤十年」と言うほど、長年の修業を要する有田焼。
その中でも最も難しい、青白磁の秘伝を会得した俊右衛門氏が、採石、土こね、轆轤引き、細密彫り、釉掛け、焼成の工程すべてを手作業しました。
■ 朝日を浴びる霊峰のごとく、荘厳に輝く青白磁『富士山』。
優雅な丸みの奧に、鋭い山稜を思わせる姿は、手轆轤で丹念に形成したもの。
シンプルながら、他人には絶対に真似できない、計算され尽した造形美です。
そして、険しい峰を竹べらで丁寧に削り上げます。
胴には櫛でかすかな筋を刻み、山腹の陰影を表現。
細い口辺部には細べらを差し込み、凛々しい火口を形作りました。
■ 釉掛けの後、1200度を超える高温で一気に焼成。
磁肌の凹凸に溜る釉の流れ方で、「天空の青」の透明度を調節する驚きの技。
まさに本作品『富士山』は、俊右衛門氏にしか製作しえない、火と土の総合芸術。
光の加減で繊細に色合いを変える青色は、日々新たな感動を呼び起こします。
完全な均整を誇る、驚きの造形美凛とした口辺は富士の火口そのもの。
神々しさを放ちます■ 見る者の心に誇りと精気を授け、ご尊家の隆盛を招く、青白磁『富士山』。
東京書芸館だけの限定作品のため、他では入手できません。
底面には作者銘が線彫りされ、創作芸術品としての価値は、この上なく高まります。
薄青い釉が美しく浮かぶこの銘も、本作品の見どころです。
■ 黄綬褒章をはじめ、国内外で多くの名誉に輝き、次代の人間国宝と称される俊右衛門氏。
その評価は日ごとに高まり、作品の稀少価値は増す一方。
これほどの大作を、お求めやすい価格でご紹介することは今後難しくなります。
この好機を逃すことなく、ぜひご愛蔵ください。
■ 作者直筆の銘入り木札を進呈。
作者直筆箱書入りの桐箱に納めてお届けします。
さらに、本作品を一層気高く飾れる『黒檀調仕上げ高級飾り台』を、別売でご用意しました。
小刀で見事に掘り出された、清雅な高台美しい作家銘昭和24年、佐賀県有田町生まれ。
人間国宝 酒井田柿右衛門窯の細工人だった父の影響で、15歳にて陶芸を志し、柿右衛門窯で修業を重ねる。
そして昭和46年、異例の若さで日本伝統工芸展初入選を果たす。
大物ろくろ技法により国の無形文化財指定を受けた初代奥川忠右ヱ門に師事。
奥川流手轆轤と青白磁の秘伝を受け継ぎ、昭和49年、奥川家の養子に迎えられる。
昭和54年、俊右衛門窯を開き、独立。
昭和56年、日本工芸会正会員に認定。
昭和61年、卓越した技術を認められ、手ろくろ成形一級技能士、さらに、名誉ある伝統工芸士に任じられる。
平成元年には、初代奥川忠右ヱ門の遺作を共にした展覧会を開催。
初代に勝るとも劣らぬ技の冴えを見せた。
平成6年、佐賀県から優秀技能者の模範として褒賞を受ける。
平成12年、イギリスの大英博物館での陶芸展に出品し、国際的な大絶賛を浴びる。
俊右衛門氏にしか表現できない「天空の青」は、ヨーロッパ工芸美術界に衝撃を与え、大作「青白磁花紋大皿」が大英博物館に永久保存される栄誉に浴する。
さらに、窯業大学の教壇に立ち、後進の指導にあたる。
平成14年、卓越した技能者として厚生労働大臣より「現代の名工」に認定。
平成16年、ヨーロッパ陶磁芸術の中心であるドイツ・マイセン市に招聘され、ベルリンでの展覧会に出展。
国際的な名声を確かなものとする。
そして平成17年、これまでの功績により、黄綬褒章受章の名誉に至る。
現在も各展覧会に精力的に出品し、佐賀県議会議長賞、九州山口陶磁展佐賀新聞社賞、朝日陶芸展入賞、国際陶芸展入賞など、受賞歴は数知れず。
東京をはじめ各地で個展を開催し、つねに陶芸ファンが詰めかけている。
黄綬褒章受章に臨む俊右衛門氏
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