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jr ポスターフォー・ザ・ロスト・アンド・リヴィング／ For The Lost and Living／ ラトガーズ・ウィンド・アンサンブル
フォー・ザ・ロスト・アンド・リヴィング／ For The Lost and Living／ ラトガーズ・ウィンド・アンサンブル
価格：2,100円
■その他「ラトガーズ・ウィンド・アンサンブル」演奏CDはこちら！ ラトガーズ・ウィンド・アンサンブルが2004年に発表したCD。
収録曲欄を見てもらえばわかるようにこれまた豪華な収録内容で、比較的最近の曲を中心にまとめられた好盤になってます。
イチオシはやっぱり、イウェイゼンの「ハイム・フォー・ザ・ロスト・アンド・ザ・リヴィング」。
以前にトロンボーン＆ピアノのバージョンを聴いてホレてしまい、原曲の吹奏楽版を聴くためだけにこのCDを仕入れたんですが、やっぱこの美しいメロディー、グッと来るなあ?！！ この曲はあの「9.11.」で命を落とした人々に捧げられた曲で、静かに、穏やかに、泣ける・・・そんな曲になってますので、演奏会などで是非取り上げていただきたいですね。
ほんと、泣ける。
イウェイゼンは1954年オハイオ州クリーヴランド生まれの作曲家で、イーストマン音楽学校で学んだ後に、ジュリアード音楽院に進み、ミルトン・バビット、サミュエル・アドラー、ウォーレン・ベンソン、ジョセフ・シュワントナー、グンター・シュラーなどに師事している作曲家です。
そしてもうひとつ、泣ける美しいメロディーと言えばティケリの「アメリカン・エレジー」も忘れてはいけません。
同じティケリの「サンクチュアリー」も美しく泣ける曲ですが、この「アメリカン・エレジー」は1999年のコロンバイン高校での銃乱射事件の追悼として書かれたようで、心に染みてくる暖かいメロディーが、なんとも言えない気分になります。
身動きひとつしないでメロディーに集中したくなるというか・・・。
激しく緊張感の高いH.O.リードの「フォー・ジ・アンフォーチュネイト」の次なので、よけいに穏やかに感じるのかもしれません。
ちなみにこの曲に関係のある「コロンバイン高校校歌」も、この曲のあとにラトガーズ・カークパトリック・コアーの合唱で収録されてます。
さてその「フォー・ジ・アンフォーチュネイト」は、「メキシコの祭り」で知られるH.O.リードの曲で、初演は1973年。
ひたすら不穏で、音の壁といった感じの圧倒的な迫力が立ち昇ってくる、緊張感のある曲になってます。
曲の最後には合唱で「リパブリック讃歌」（ごんべさんの赤ちゃんが風邪引いた?のやつ）が厳かに歌われ、消え入るように曲が終わります。
最初から最後まで、息をするのも怖いくらいの緊張感が続きますんで、気力のあるときにしか聴けないかも・・・でも気付くと曲の魅力に引き込まれていて、何度も聴きたくなるんですよねえ。
名曲です。
他にも、2007年にABAオストワルド作曲賞を受賞しノリにのっているドアティの93年の作品「レッド・ケープ・タンゴ」も必聴。
この曲は「メトロポリス交響曲」というドアティの管弦楽曲の中から、第5楽章を吹奏楽に作り直したもので、マーク・スペードが、作曲者の監修の元に吹奏楽用に改訂してるようです。
タイトルからもわかるとおり、後半から出てくるタンゴのリズムが異常にかっこいいんですが、「レッド・ケープ」ってのはスーパーマンのマントね。
なんか親しみやすいテーマです。
フェリシア・サンドラーの「ロージー・ザ・リベッター」も、相当にカッコイイ曲。
サンドラーは上述のマイケル・ドアティなんかにも作曲を習ってたみたいで、確かに感じが近いかも。
トランペットをフィーチャーしてますんで、ゲスト用にも使えますよね。
まあそれ以前に、バックのメロディーとかがカッコよすぎるんですが・・・これもかなりオススメです。
ドラマチックで緊張感があって、かなり燃えますよ！タイトルの「ロージー・ザ・リベッター」というのは、第二次世界大戦中のアメリカのプロパガンダ・ポスターのキャラクターで、戦場に行っている男たちに代わって工場などで働く女性の姿を描いたポップ・アイコン的なものですね。
残るアンドリュー・ボイゼンJr.の交響曲第3番「J.F.K.」はタイトル通りジョン・F・ケネディについて描いた曲で、ソロ・バイオリンとかがあるので、バイオリン奏者を呼びたい！というときなんかに検討してみてはいかがでしょうか。
（by BP梅本 2008.4.28） ・演奏団体：ラトガーズ・ウィンド・アンサンブル(Rutgers Wind Ensemble)1-4、6-7 ラトガーズ・カークパトリック・コアー（Rutgers Kirkpatrick Choir）3、5・指揮者：ウィリアム・バーツ(William Berz)・発売元：マークカスタム（Mark Custom）・発売年：2004年 1. レッド・ケープ・タンゴ／マイケル・ドアティ（arr.マーク・スペード）【13：03】 Red Cape Tango／Michael Daugherty（arr.Mark Spede） 2. ハイム・フォー・ザ・ロスト・アンド・ザ・リヴィング／エリック・イウェイゼン【8：49】 ⇒（楽譜セット） A Hymn for the Lost and the Living／Eric Ewazen3. フォー・ジ・アンフォーチュネイト／ハーバート・オーウェン・リード【13：48】 For the Unfortunate／Herbert Owen Reed4. アメリカン・エレジー／フランク・ティケリ【10：27】 An American Elegy／Frank Ticheli5. コロンバイン高校校歌／フランク・ティケリ【0：50】 Columbine Alma Mater／Frank Ticheli6. 交響曲第3番「J.F.K.」／アンドリュー・ボイゼンJr.【17：46】 Symphony No.3 "J.F.K."／Andrew Boysen Jr. I) P.T.109 II) Ask Not What Your Country III) November 22, 1963 IV) John, Jr. ヴァイオリン：サラ・アーノルド（Sarah Arnold） ボーイ・ソプラノ：アンドリュー・ブリッジス（Andrew Brydges）7. ロージー・ザ・リベッター／フェリシア・サンドラー【9：67】 Rosie the Riveter／Felicia Sandler トランペット：トラヴィス・ヒース（Travis Heath）≪2008年04月新入荷≫ ▼ こちらのCDもオススメ！！▼ ■エリック・イウェイゼン作品収録CD一覧 ■フランク・ティケリ作品収録CD一覧 ★イウェイゼン「ハイム・フォー・ザ・ロスト・アンド・ザ・リヴィング」、ティケリの「アメリカン・エレジー」で泣きまくり！その他、隠れた名曲が盛りだくさんの一枚！！